青潮とは、海面が乳青色または乳白色に変化した現象のことをいいます。青潮となった海水は酸素が無いので、魚や貝などの海の生き物が大量に死ぬことがあります。 原因は、海水の富栄養化にあります。
家庭や工場から排出される有機物や、海で発生した大量のプランクトンの死骸が海の底に沈むと、バクテリアが有機物を
分解するために大量の酸素を消費します。その結果、海の表面から酸素が供給されないと、海の底に酸素の薄い層ができます。強い風が吹くと、この層が押し上
げられ、バクテリアによって出来る硫化水素を含んだ酸素の薄い水と大気中の酸素が反応し、硫化硫黄ができます。
この硫黄が太陽の光を反射して海面が乳青色または乳白色に見えるのです。