東京湾の最奥部にある三番瀬は、江戸川などから土砂や 栄養分を含んだ淡水が流れ込み、広い干潟や浅い海域が作られ、そこには多くの生き物が生息していました。 しかし、戦後の大規模な埋立てや都市化によって三番瀬と周りの環境は変わり、海域の面積が減少するほかに、 生態系の変化や水質汚濁を招くこととなりました。
浦安市、市川市、船橋市、習志野市に面している現在の三番瀬は、昔のような広さの干潟と浅い海域はありませんが、 その広さは約1800ヘクタールあり、この中の浅い海域では、魚介類の産卵場などとして機能しています。 この残された自然を次の世代へと引き継ぐために、市では三番瀬を保全する市民活動への支援などを行っています。
伊能地図から干潟が続くかつての東京湾の海岸線の姿をうかがう事ができる。この干潟が「江戸前」の食と文化を支えていた 。 |
現在残されている干潟は、「三番瀬」、「盤洲干潟」、「三枚洲」、「富津」など、かつての干潟の10%にも満たない。 | ||
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