平成17年から平成18年にかけて浦安市で行われた自然環境調査で、浦安に生育・生息する動植物の生息状況を調査しました。 ここでは、「調査がどうやって行われたのか」、「調査がどこで行われたのか」そして、「どんな動物や植物が見つかったのか」を紹介します。 ●調査の目的・背景かつての浦安は遠浅の海に面し、野鳥が多く飛来する豊かな自然環境に 恵まれていましたが、戦後の急速な産業化によって海や河川などの水質は 悪化していきました。それにともなう漁業権の放棄などによって埋立て事業 が始まり、市域面積が約4倍へと広がった浦安は、大規模な住宅開発などに より発展していきました。 こうした経緯により、現在では、昔ながらの自然環境がきわめて少ない 都市となっています。 しかし、埋立後の都市緑化の進行や、三方を海や河川に囲まれ、市内を河川が流れるなど、水辺に恵まれた立地などによ り、野鳥や昆虫などを見かけられるようになってきました。このことは、環境に関する子どもの意識調査の結果の中で「身近な公園や緑、三番瀬、水辺などで自 然を感じる」という回答が多かったことにも表れています。 この調査は、近年、本市の自然の状況が変化してきていることや、学校などでの自然環境に関する学習教材に対する需要 が増えていることから実施されました。また、市の自然環境に関する施策を検討するうえでも、現況把握は必要であり、本調査結果を多様な目的に活用すること が期待されています。 |
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