デートDVにおける暴力とは

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ページID K1041733 更新日  令和7年12月12日  印刷

暴力は「殴る」「蹴る」だけではありません

暴力には、殴る、蹴るといった身体的な暴力以外に、いろいろな種類があります。力のある者が弱い者を暴力という手段で束縛しコントロールしようとします。

身体的暴力

物を投げつける、殴る、たたく、蹴る、髪の毛を引っ張る、体をつかんで揺する、など

精神的暴力

すぐに不機嫌になる、にらむ、脅す、無視する、行動範囲を制限する、友達(特に異性)との付き合いを嫌がり孤立させる、携帯のメールをチェックする、メールやLINEなどにすぐ返信しないと怒る、など

言葉の暴力

相手をばかにしたり、見下した言葉や汚い言葉を言う、大声でどなる、など

性的暴力

性的行為を強要する、いやらしい写真や雑誌、ビデオをわざと見せる、避妊に協力しない、など

経済的暴力

お金を借りる、借りても返さない、いつもお金を払わせる、など

暴力は、繰り返され、エスカレートしていきます

暴力にはサイクルがあると言われています。加害者の暴力が繰り返されるうちに、だんだんエスカレートしていき、被害者はその暴力から逃げることができなくなります。

暴力のサイクル

緊張期

加害者はイライラして、非難したり大声でどなるなどが増え、被害者の中に暴力が振るわれる予感が増してくる時期。

暴力爆発期

加害者が暴力を振るう時期。暴力が激しくなり、時には被害者が命を落としかねないほどの危険があることもある。

偽りのハネムーン期

暴力を振るったあと、優しくなったり謝ったりして、被害者に次は暴力を振るわないだろうと期待を持たせる時期。

以上の3つの段階があり、何度も繰り返されます。

加害者は、暴力を振るった後に、急に優しくなったり、「二度としない」と謝ったりして、被害者にもう暴力はないだろうと期待を持たせる、「偽りのハネムーン期」が訪れます。

その後、加害者が何かのきっかけで不機嫌になったりすると、被害者にまた暴力が振るわれるのではないかという予感が増す、「緊張期」になります。再度、暴力が振るわれ、次に「偽りのハネムーン期」がある、といった暴力のサイクルが繰り返されます。

これを繰り返すうちに暴力はひどくなり、そのサイクルも短くなってきます。繰り返されるサイクルの中で、暴力を受けた側は、どうしたら良いのか判断ができなくなってしまい、逃げる機会や気力をなくし、相手から離れることが難しくなっていくのです。

恋人と対等な関係を築くために大切なこと

暴力は絶対に許してはいけません。

嫌なことには、はっきりと「ノー」と意思表示をしましょう。

あなたには、自分の心や体のこと、自分の生き方を、あなた自身が決定できる権利があります。

自分を大切にする、相手も大切にする、それぞれの考え方や価値観を押しつけない。そういったお互いを尊重する関係を作っていきましょう。

勇気を出して相談しよう

あなたや交際相手に思いあたることはありませんか。友達に悩んでいる人はいませんか。

誰にも言えなくて一人で悩んでいたら、勇気を出して相談してみましょう。

学校の保健室の先生やスクールライフカウンセラーでも相談を受けています。

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