男女ともに若い世代からの健康づくり―プレコンセプションケア―

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ページID K1047196 更新日  令和7年12月9日  印刷

プレコンセプションとは

プレ(pre)は「からの前」、コンセプション(conception)は「妊娠・受胎」のことで、プレコンセプションケアとは、「妊娠前からの健康管理」を意味します。

これは、妊娠・出産を望む人たちだけでなく、「若い世代の男女が将来のライフデザインを考えて、日々の生活や健康に向き合うこと」で、次世代を担う子どもや、将来の自分たちの健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。

プレコンセプションケア画像
出典:プレコンノート(国立成育医療研究センター)

なぜ、プレコンセプションケアが大切なの?

リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。

プレコンセプションを行って妊娠前にリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。

不妊の増加

「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」などが将来の不妊の原因になることがあります。

妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動し、将来の不妊のリスクを減らしましょう。

人生100年時代を生きるために

子どもを持つ選択をする、しないにかかわらず、プレコンセプションケアを実施することで、

人生100年時代の満ち足りた自分(Well-being)の実現につながります。

どんな人生を描きますか? 健康で満ち足りた人生を送るには?

人生グラフ
出典:プレコンノート(国立成育医療研究センター)

できることからひとつずつ取り組んでみましょう

体重をコントロールしましょう

BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)

栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。月経不順や不妊、低出生体重児の原因になるなど、将来の妊娠、出産に影響を与えます。

一方、栄養過多や太りすぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。

栄養バランスを整えましょう

主食、主菜、副菜、乳製品、果物の5つのグループをバランスよく食べましょう。

特に若い女性は不足しがちな「葉酸」「」を意識してとりましょう。

食生活を急に変えるのは難しいため、妊娠前からしっかりと食事をとることを意識しましょう。

バランスガイド

適度な運動をしましょう

適度な運動は、適正体重の維持ができ、心の状態にも良いといわれます。

プレコンでは、週150分程度の運動を目安としています。早歩き、おうちヨガ、テレビ体操などがお勧めです。

まずは、簡単なウオーキングから初めてみませんか?

ストレスと上手につきあいましょう

現代社会はストレスが多く、心の不調を抱えることもあるでしょう。

まずは、自分自身のストレスに気づくことが大切です。

また、ふだんから自分なりのストレス解消法(運動、おしゃべりなど)を見つけておき、困ったときは専門の窓口に相談しましょう。

たばこはやめましょう

たばこはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こします。

また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。

喫煙は一度始めてしまうと、ニコチンの依存症が高いため、やめることが困難になります。

また、喫煙を継続することは、心身に悪影響を及ぼし、精神疾患や循環器疾患、がんなどのリスクを高め、医療費などの経済的な負担にもつながります。

たばこをやめたい方への禁煙サポートとして、禁煙相談や禁煙外来を利用しましょう。

アルコールは控えめにしましょう

多量飲酒は生活習慣病を引き起こす原因となり、将来的に脳血管疾患や心疾患といった重篤な疾患につながるリスクがあります。

20歳未満の飲酒は身体の成長に影響を及ぼすだけでなく、大人よりもアルコールによる健康影響を受けやすいとされています。

また、妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。

感染症を予防しましょう

若い人の間で、性的接触を介して誰もが感染する「性感染症」が増えています。

感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないケースが多く見られます。

性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。

予防方法を知り、感染を防ぐことが必要です。

ワクチンを受けましょう

妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。

風疹、麻疹、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ワクチンを打つことで予防できます。

ただし、妊娠中は接種できず、妊娠していなくても接種後2カ月は避妊が必要となります。

母子健康手帳でワクチンの接種歴を確認し、必要であれば妊娠を考える前に接種しましょう。

女性だけでなくパートナーや家族もワクチンを接種して、妊婦さんや胎児に感染させない環境づくりが大切です。

健康診断を受けましょう

自分の体を知ることが健康維持の第一歩です。毎年健康診断を受けましょう。

また、ふだんから定期的な歯科受診をして、お口のトラブルを最小限にとどめましょう。

妊娠中はお口の中の環境が変化し、むし歯や歯周病が発生しやすくなります。

妊娠中のお口のトラブルは、早産や赤ちゃんの低体重との関連が指摘されています。

がん検診を受けましょう

女性は20代から子宮頸がんが増え、30代から乳がんが急増します。

男女共に40歳からは肺・大腸がん、50歳からは胃がんの健診を受けましょう。

がんグラフ
出典:プレコンノート(国立成育医療研究センター)

かかりつけ医を持ちましょう

気軽に相談できる「かかりつけ医」を持つようにしましょう。

女性は「婦人科」のかかりつけ医を持つこともおすすめします。

月経や更年期に関することなど、女性ホルモンとの上手な付き合い方についても相談できます。

ライフデザインを考えてみましょう

人生にはたくさんの転機があり、そのたびに喜びや悲しみなどさまざまな感情を抱くものです。

就職、転職、結婚、妊娠、出産、育児、介護など、あなたの「理想の人生グラフ」を描いてみましょう。

そしてそれを実現するために必要なことについて考えてみましょう。

予期しない妊娠に関する相談窓口(千葉県)

予期しない妊娠に悩んでいる方に、安心してご相談いただける窓口です。

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このページに関するお問い合わせ

母子保健課
〒279-0004 千葉県浦安市猫実一丁目2番5号(健康センター1階)
電話:047-381-9034
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