屋内にいる場合
〜とっさの状況判断が、生死を左右します〜
自宅では
料理中

- 揺れを感じてすぐに火を消せるときは、火を消しましょう。
- 大きな揺れの場合は身を守ることを最優先に。大揺れを感知すると自動的にガスの供給を遮断するガスマイコンメーターの設置が進んでいるので、決して無理をしないでください。
- 台所には食器棚や冷蔵庫、コンロ上の鍋など、危険がいっぱい。なるべく早く台所から離れましょう。
寝ているとき

- ふとんやまくらで頭を守り、ベッドの下など、家具が倒れてこないところに身をふせます。
- 暗やみでは、室内の様子を把握しにくくなります。ふだんからまくら元にはスリッパや懐中電灯、携帯ラジオなどを。
お風呂やトイレに入っているとき

- 風呂場やトイレは比較的安全な場所といわれています。あわてて飛び出さず、ドアや窓を開けて出口を確保しましょう。
- タイルなどの落下物に注意を。
- お風呂に入っているときは、落ち着いてボイラーの火の始末をしましょう。
集合住宅では

- 家具などで出口がふさがれないように注意。ドアを開けて逃げ道を確保します。
- 玄関から避難できないときには、避難ばしごやロープを利用してベランダから脱出します。エレベーターは使わないこと。
学校勤務先では
学校にいるとき

- 先生や校内放送の指示に従いましょう。
- 教室にいるときは、すぐ机の下にもぐり、机の脚をしっかり持ちます。
- 本棚や窓から離れ、安全な場所に移動しましょう。
職場にいるとき

- 窓際やロッカー、資料棚などから離れて、机の下などに入り身を守ります。
- 揺れがおさまったらガス湯沸かし器などのスイッチを切るなど、火元を確認しましょう。
外出先では
デパート・スーパーにいるとき

- ショーケースの転倒、商品の落下、ガラスの破片に注意を。柱や壁際に身をよせ、衣類や手荷物で頭を守りましょう。
- 店員の指示に従って行動しましょう。あわてて出口に殺到すると、パニックになることがあり危険です。
エレベーターの中

- 地震時管制装置がついているエレベーターは、自動的に最寄りの階に停止するので、停止した階で降ります。装置がついていなければ、すべての階のボタンを押し、停止した階で外に出ます。
- 閉じ込められたとき、天井などから無理に脱出するのは危険。非常ボタンやインターホンで連絡をとり、救出を待ちましょう。
地下街にいるとき

- 地下街は比較的安全といわれています。大きな柱や壁に身をよせ、揺れがおさまるのを待ちます。
- 地下街には約60mおきに出口があるので、あわてないで行動を。
- もし火災が発生したら、ハンカチなどで鼻と口をおおい、壁づたいに体を低くして地上に避難しましょう。
劇場や映画館にいるとき

- 座席の間にうずくまり、カバンや衣類で落下物から頭を守りましょう。
- 頭上に大きな照明などがある場合には、その場から移動を。
- 閉ざされた空間ではパニックにおちいりがち。あわてず、係員の指示に従いましょう。
防災ヒント
■阪神・淡路大震災時にとった行動:「何もできない」が約4割
大きな被害をもたらした阪神・淡路大震災。そのとき、人々がどういう行動をとったのかをアンケート調査をしたところ、「何もできなかった」と答えた人が39.5%にのぼっています。人は恐怖感を抱くと、とっさに身動きがとれなくなったり、パニックにおちいったりしがちです(グラフ2)。いざというときに冷静に行動できないと、命にかかわる危険性も。地震発生時にあわてないためにも、いざというときどうしたらいいかを、家族みんなで話し合っておきましょう。
(グラフ2)
